生まれて初めてのアレルギー-コロナワクチン-

生まれて初めてアナフィラキシーというものを体験しました。

アナフィラキシーとは、医薬品(治療用アレルゲンなどもふくみます)などに対する急性の過敏反応により、医薬品投与後多くの場合は 30 分以内で、じんま疹などの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、そして息苦しさなどの呼吸器症状を指すそうです。(厚生労働省資料より)
アナフィラキシーとアナフィラキシーショックはちょっと違うもので、アナフィラキシーショックは血圧低下や意識障害などが起こる重篤なショック症状のことだそうです。

コロナワクチン接種まで

40㎜を記録した土砂降りの中、予約したクリニックに出かけました。
車のフロントガラスに打ちつける雨がフィルターになって抽象画みたいになっています。

3時30分、予診を済ませワクチンを接種。
15分待機している間に、喉の奥にかすかな違和感がありましたが、看護師さんに訴えるほどでもない感じだったのでそのまま自己判断で帰宅することに。
4時ちょっと前に自宅に到着したのですが、鼻が詰まった感じが始まり、喉の違和感はますます増大して、つばを飲み込むことが難しくなってきました。舌もしびれています。真綿のようなものでこめかみから首にかけてゆるく絞められている感覚です。
呼吸は苦しいわけではなく、ただ自分が意志をもって呼吸している感じがしました。

アレルギー反応

これはやはりクリニックに戻って診てもらうべきだと判断して、夫に付き添いを頼みクリニックに戻ることに。(この判断はのちに正しかったことが判明します)
日曜日だったので、クリニックはワクチン接種のみの診療ですでにドクターはおられず、後片付けの看護師さんたちだけが残っておられました。皆さんが帰っておられたら救急病院で診てもらうことになったので、ぎりぎり間に合ったのでした。
症状を説明したところ、顔色を変えてすぐに帰宅の途についておられたドクターを呼び戻してくださいました。
それからすぐに取り出して傍に置いてあったのがエピペン。

お~、これがドラマやなんかでよく見かけるエピ!ではないですか!
実際に緊急時は服の上からグサッと刺していいんだそう。
今、私がバッタンと倒れたら行っちゃいますか?と聞いたら、はい。行きますよ!と看護師さん。
やはり、今がいくら軽い症状でもアナフィラキシーがアナフィラキシーショックに移行する可能性があるということのようですね。

4時半ごろにドクターが戻ってきてくださり、ワクチン接種して1時間経って今の様子なら、点滴や注射はやめて投薬のみで様子を見ようということになりました。

アナフィラキシーの処置

処方されたのがセレスタミン錠。
抗ヒスタミン剤と副腎皮質ホルモン(ステロイド)の2成分が配合されたアレルギーを緩和するための割とポピュラーで安全なお薬です。

すぐに2錠、夜寝る前に2錠。明日朝に2錠を飲んでから、再来院してほしいとの指示がありました。
副作用に眠気があるそうで、服用したら運転はNGとのこと。夫についてきてもらってよかった!

翌朝に軽快

処方通りに寝る前に2錠飲んで就寝して、朝起きたら鼻づまりや喉の違和感はすっかり消えていました。
クリニックから様子を聞く電話があり、症状が消えたことをお伝えしたらこのまま体調の変化がないようなら来院は不要とお墨付きをいただき、私のアナフィラキシー体験は終了しました。

生まれてこのかたあらゆるアレルギーに一度もご縁がなかったので、今回自分がアレルギー反応を起こしていることにすぐに気がつくことができなかったのかもしれません。
クリニックで喉の違和感を覚えたときにすぐに報告していれば、クリニックの皆様にこんなにご迷惑をおかけすることもなかったのではと、今更ですが反省しています。
アレルギー反応は、症状もさまざまで大小あり分かりやすいじんましんもあれば、自己申告しなければ見た目ではわからないものまであるんですね。

ワクチン接種後はぜひ、かすかな兆候でも自己判断せずに専門家に相談されることを強くお勧めします。

3週間後の2回目の接種の時にはもっとちゃんと自分の反応を感知したいと思います。