抗がん剤治療中のシャンプーの方法

シャンプーの頻度は

髪の毛が長い状態では抜け始めると絡みやすくなり、精神的なダメージも感じやすくなりますので、がん剤治療の開始前に髪を短めにカットしましょう。
髪の毛は抗がん剤の投薬後2週間くらいで抜け始める場合が多いです。
体の抵抗力も落ちてきますから、頭皮は清潔に保たないと吹き出物が出やすくなります。
できるだけ今までの頻度でシャンプーするのが良いです。頭皮が敏感で痒く感じるときは、無理にシャンプーをせずにお湯で流す程度でも汚れはかなり落ちます。

シャンプーの選び方は

違和感がなければ使っていたシャンプーのままで良いですが、できればフケやかゆみを抑えるための殺菌剤の入っていない医薬部外品以外のシャンプーをお勧めします。
低刺激だからといってベビーシャンプーや、髪がないのだからとボディシャンプーを使用するのは洗浄力が弱すぎて汚れが落ちていない場合があるのでお勧めしません。ヘアーシャンプーで洗って下さい

洗い方のポイント

シャンプーの手順1|ぬるま湯で髪を流す

STEP1|ぬるま湯で髪を流す

髪をぬるま湯のシャワーで2分程度流します。もし、体調が良くない時はこれだけでも汚れの70%は落ちます。

シャンプーの手順2|シャンプーを良く泡立てる

STEP2|シャンプーを良く泡立てる

シャンプーを手にとって、泡立てネットやスポンジで十分に泡立てます。

シャンプーの手順3|指の腹を使って洗う

STEP3|指の腹を使って洗う

泡立てたシャンプーで、頭皮をこすらないように優しく指の腹を使ってもむように洗います。

シャンプーの手順4|脱毛中のリンスは避ける

STEP4|脱毛中のリンスは避ける

リンス剤などは髪の毛を保護して栄養を与えるものなので脱毛中は使いませんが、毛髪に使う場合は毛先を中心に使います。

シャンプーの手順5|ぬるま湯で髪をすすぐ

STEP5|ぬるま湯で髪をすすぐ

熱いお湯は頭皮を痛め必要以上に血行を促進させるので、ぬるめのお湯でシャンプーの洗い残りのないように十分すすぎます。

シャンプーの手順6|タオルで水分をふき取る

STEP6|タオルで水分をふき取る

できるだけ軟らかいタオルで頭皮をこすらずに優しく押さえつけるようにしながら水分をふき取ります。

シャンプーの手順7|頭皮を乾かす

STEP7|頭皮を乾かす

頭皮が濡れたままでは雑菌が付着して頭皮のトラブルになりやすいので、よく乾かします。ドライヤーは高温にせずに温風と冷風を切り換えながら使います。

頭皮マッサージを避ける

STEP8|頭皮マッサージを避ける

治療中の血行を促進させる頭皮のマッサージや育毛剤の使用は避けます。ブラッシングは目が粗く先が軟らかいブラシでゆっくり行います。