今年も駐車場のオーナーが干し柿をつくっています。
縄文時代の遺跡から柿の種が発見されているほど日本人と柿との付き合いは古く、渋柿を干し柿にして食べていたという文献も多く見つかっています。
鎌倉時代(1200年頃)に柿の突然変異種の甘柿が登場するまでは柿はすべて渋柿だったとされています。1500年頃に渡来したポルトガル人によってヨーロッパからアメリカに渡って、日本名が学名となって「Diospyros kaki(ディオスピロス・カキ)」と命名されます。意味は「神様の食べ物」。
干し柿の有効成分は
①ミネラルはマンガンやカリウムが多く含まれています。マンガンは疲労回復や骨粗鬆症などに効果があるとされています。カリウムは血圧を下げる効果があります。
②食物繊維は腸内環境を整えるのに重要な役割を果たします。
③βカロチンは干す事によって生み出される成分で、体内に入る事でその一部がクリプトキチンサンやビタミンAに転換され、免疫機能を高めて優れた抑制抗がん物質となります。
駐車場の柿はきれいに皮が剥かれています。
渋柿を剥いている動画がありました。
優れた効能効果のある干し柿ですが、糖分を控えている人は食べ過ぎに注意です。抗酸化物質のタンニンには鉄分の吸収を妨げる作用があるので、貧血気味の人には特に気をつけなければなりません。
駐車場の干し柿は毎年干しあがったら、お裾分けがあるので今年も楽しみです。