今年も秋に入って今からが日本人に最も親しまれている秋刀魚の本格的シーズンです。
でも、昔はサンマとサヨリの区別は曖昧で、江戸時代後期の書物には「サンマ」は京都では「サヨリ」と呼ばれたと書いてあります。
「秋刀魚」という字も、昔の書物には「三摩」と記されていて、夏目漱石の「我輩はねこである」の中では「三馬」と書かれています。
一般的に1898年頃に現在の「秋刀魚」という字が使われる様になったそうです。
近年秋刀魚は根室沖に来る前の公海上で中国台湾の漁船にゴッソリ持って行かれるので高値傾向ですが、それでも10月入って、安いところなら今日あたりは90円前後です。
口先が黄色いのも混じっているので脂はのっている感じです。これを我が家では15~20匹買います。
開きにします。
秋刀魚の開き方がYouTubeにありました。
5%の塩水に浸けます。
5%と言ってもピンときませんが、1Lで50gと覚えればいいでしょう。
浸ける時間は約1時間。20匹を浸けるには水2.5Lで125gです。
これは干物網籠です。
アマゾンで1200円でした。
これが来るまでは洗濯物のピンチハンガーに、秋刀魚のしっぽに爪楊枝を刺して、ラップで巻いて吊っていました。
下に血が垂れるので新聞紙を敷いて。
前日の夕方から翌日の朝の間に干し上がります。
写真用にザルに綺麗に並べてみました。
表面はこんな感じに美味しそうな脂がじんわりと浮き出ています。
保存用にGLAD Press'n Sealを使います。(この英語商品名で検索すればゾロゾロ出てきます。)
かなりの密着性で便利なのになぜ普通のスーパーで置いていないのか不思議です。
ただ、アメリカのラップなので切り難さはかなりのもんです。
ラップにのひっつき面を上にして秋刀魚を置いて、上からひっつき面を下にしてラップ合わせて周囲をしっかり押さえます。
周囲をしっかり押さえて空気を抜きます。
周囲をザッとを切り取ります。(切らずに折り込んでもOK。)
早く食べるのはチルドへ、後は冷凍します。
焼くだけの食べ方は能がないので、オリーブオイルでソテーしてトマトソースパスタで頂きます。
良いですね、オリーブオイル。
パスタは鰯に合うのですから、秋刀魚に合わないはずがありません。
市販の多くの干物はボイラー乾燥、pH調整剤、うまみ調味料、酸化防止剤・着色料・艶出し剤を使用するので大量に生産できて、長い期間保存ができるので安価に出せますが、安全で美味しいかどうかは難しいです。
その点、この自分でつくる干物は美味しくて安全でミネラルたっぷりです。
秋刀魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれていて6つの効能があります。
1 血液をサラサラにする
2 血糖値を下げる
3 脳の発達を促す、ボケ防止
4 ガンや生活習慣病の予防
5 ホルモンのバランスを整える
6 丈夫な骨と体をつくり、貧血を予防する