前回の記事が味噌を仕込んだ一年でした。
そして2016年2月21日に仕込んだ味噌樽を開封します。
失敗なら白やら緑のカビが出ています。ちょっとドキドキします。
大丈夫でした。味噌の良い香りが立ち上ってきます。
やはり仕込みの時にできる限り空気を抜くのが大切のようです。
液状に浮いているのは醤油になっている液体。
もしカビが表面に出ていても、少し深めにその部分を削ぎ取れば大丈夫です。
大きい保存容器に入れて空気が入らないようにラップで覆います。
私はこれはこのままフタをして冷蔵庫に入れて保存しておき、小さなタッパに小分けにしたものを普段使いしています。
何度も開け閉めするとカビの原因になるためです。
出来上がった味噌のアップです。健康そうな味噌色です。
では味噌玉づくりに入ります。
もっと簡単に作れる熱を加えない材料を混ぜるだけの味噌玉もよく見かけますが、
私は熱を加える方法が好きなので、その方法をご紹介します。
まずフライパンでごま油であらく刻んだ白ネギを透き通るぐらいまで炒めます。
味噌を入れて、日本酒を振り入れ、かつお節を粉状にしたものを入れて練ります。
(日本酒は入れなくてもいいのですが、練りやすくするために入れてます)
入れるのは、出汁が出るものならなんでもOKで、イリコや干しシイタケ、昆布茶っていうのもありです。
市販の顆粒だしでもOKです。
二種類以上入れると出汁に深みが出るのでお勧めです。
ただし、入れるときはできるだけ細かく粉状にすること。かつお節の粉末は鰹節をハサミで細かくしたものでもOKです。
味噌の水分が少なくなって、もったりするまで焦げないように練りつけます。
冷ましてから味噌玉を丸めます。
味噌汁椀に15~16gが目安です。
どんどんつくります。
ここに具材の乾燥ワカメや麩、海苔や胡麻、焼いて刻んだ揚げなどを好みで入れます。
ただし、揚げなどを入れると日持ちが悪くなるので、早めに使い切るか冷凍することをお勧めします。
フリーズドライの油揚げをみつけたので、今回はそちらを使いました。
これをラップで包んで、口をラッピングタイなどで止めて出来上がりです。
この状態で冷蔵庫で保存します。
このまま冷凍保存も可能です。
使い方はこれを御椀に入れて、熱湯を少し注いで味噌玉を崩してからお湯を注ぐとおいしく召し上がれます。
「みそは医者いらず」という言い伝えがあります。
最近、降血圧作用やがんの予防効果などの様々な健康効果があることも報告されていています。
健康維持や生活習慣病予防に効果があると言われている発酵食品の代表ともいえる「みそ」をもっと手軽に活用したいですね。