アブラナ科アブラナ属のカリフラワーは淡色野菜で白っぽいのが普通ですが、バイオレットクインやパープルフラワーと呼ばれる表面が紫色をした品種があります。
アントシアニンの多い紫ブロッコリーは加熱すると緑に変わりますが、同じアントシアニンを含んでいても紫カリフラワーは青く変わります。青い色が美味しそうではないと感じてしまいますが、アントシアニンは酸と反応して赤くなるので甘酢和えにすると良いです。
カリフラワーに含まれる主な栄養素は
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンC
- 葉酸
- カリウム
- スルフォラファン
- アリルイソチオシアネート
- MATS
スルフォラファンとアリルイソチオシアネートとMATSには抗癌作用や血栓を予防することが分かってきています。カリフラワーは収穫時期を変えながら全国で栽培され、真夏を除きほぼ通年出回っていますが、最も美味しい旬の時期は11月頃から3月です。
カリフラワーは鮮度が良ければ生でも十分食べられるので我が家ではもっぱら生ですが、もし下茹でする場合は
1.できるだけ大きいまま茹でて食べやすい大きさへのカットは後でする
2.水1Lに対して塩20gの割合で沸騰させた熱湯でさっと1分程茹でる
レモン汁や酢などを少量湯に加えると酸化を抑えて白く茹であがります
3.湯からあげた後はそのまま冷まします(冷水にさらすと水っぽくなり栄養成分も流失します)
カリフラワーは2分程度蒸しても美味しくなり、水溶性の栄養成分の流失が避けられます。
電子レンジを使う場合は水洗いして水気を切って容器に入れ、ラップを被せます。蒸気が抜けるように隙間を開けて加熱します。時間は量や電子レンジのW数にもよりますので、途中こまめに様子を見ましょう。
淡色野菜のカリフラワーにはレモンに負けないほどのビタミンCが豊富に含まれています形
が似ているブロッコリーに比べてカリフラワーは組織がしっかりしているので、加熱後でもビタミンCの量は同量のレモンとほぼ同じです。レモンはたくさん食べられませんが、カリフラワーはさまざまな調理法でおいしくいただけます。
まだまだ寒いこの時期はカリフラワーをポタージュやバーニャカウダソースで頂くのも美味しいです。ぜひどうぞ。