ティファールで発芽酵素玄米。その1

発芽酵素玄米が身体に良いという話は以前から聞いていました。
ただ、専用の圧力釜や保温ジャーを買わないといけなかったり、作り方にも決まりごとがあり、かなり面倒くさそうなのでずっと躊躇していたのです。

家にあるティファールの圧力鍋でできないものかとネットをさまよっていたら、参考になるサイトに巡り合い、試しにつくってみたら意外とまあまあの酵素玄米ができました。
その後、玄米を発芽させてみたり、そのまま炊いてみたり、もち麦を足してみたり、いろいろ試行錯誤しているうちにやっと安定した美味しさになってきました。

本家の長岡式酵素玄米とまではなかなかいかないのですが、ティファールの中圧圧力なべでもここまでできるというのをご紹介したいと思います。
酵素玄米は腹持ちがよく、たくさん食べなくても満足度が大きいのでダイエットにも効果的です。
忙しい平日に食事の準備にご飯を炊くところから始めずにすむので、2~30分で夕飯ができるのも魅力です。

一度炊いておくと、10日以上持つので、あわてて食べなくても大丈夫。
白米の気分の時は白米を、パンの気分の時はパンをと、夕飯のバリエーションも広がりました。

長いので2回に分けてレシピを紹介したいと思います。

一回目は酵素玄米の材料と下準備をご紹介します。

材料

  • 玄米(無農薬はざかけ米) 4合
  • 水 750CC
  • 塩 小さじ1
  • 小豆 40g
  • もち麦(押し麦でも可) 大さじ2

これが出来上がりの発芽酵素玄米。
モチモチとして美味しいくて、自然に良く噛む癖がついて腹持ちが良いのが特徴で、何より栄養が豊富です。

これが我が家の玄米で、無農薬天日乾燥米で長野県の伊那市の鈴木農園さんから購入しています。
一般的な玄米は高温のドライヤー乾燥なので米が死んでいる可能性があって発芽しにくいと言われます。
また、白米にすると薄まる残留農薬をそのまま摂取することになるので玄米選びには気を使っています。
身体に良いと言われる発芽酵素玄米ですが、農薬が混ざっていたらなんのこっちゃなので、その辺りはこだわります。

なぜ発芽酵素玄米にするのか?

身体に良いと言われる玄米ですが、このまま炊いて食べると、中に含まれる活性酸素を多量に生成するアブシジン酸が身体の代謝に悪影響を与えるという説があります。

酵素玄米はアブシジン酸を減少させるために3日以上保温状態に置いた、小豆と少量の塩入りの玄米ご飯です。
酵素玄米の何が身体に良いかと言うと、この方法で炊くと、以下の3つの酵素の含有量が増える為とあります。

●酵素A:フィタ―ゼ・・・体に必要なミネラルと結合し体外に排出してしまうと言われているフィチン酸を分解するフィターゼという酵素を摂取することにより、ダイエット効果や肌が綺麗になるなどの効果が期待されます。

●酵素B:GABA合成酵素グルタミン酸デカルボキシラーゼ・・・ アミノ酸の一種のGABAには血圧降下、中性脂肪抑制、ストレス軽減効果があります。

●酵素C:アミラーゼ・・・でんぷんは体内でしっかり分解されなければ、脂肪となってしまう事があります。
アミラーゼを摂取することによりでんぷんは分解されて体のエネルギーとなるアミノ酸を増やします。

ということは、3日もかけて発芽させる必要はない?

確かに。長岡式酵素玄米では玄米をそのまま炊いています。

あえて、玄米を水につけて発芽させている理由はティファールの中圧圧力なべを使用しているからなのです。
玄米を水につけずにそのまま中圧圧力なべで炊くと、モチモチではなく、プチプチと玄米の皮を感じる食感になってしまいます。
それはそれで美味しいのですが、長岡式酵素玄米のモチモチとしたお赤飯な食感が好みなので水につけて発芽玄米にしているのです。
また、発芽玄米にするとよりアブシジン酸も減少し、糖質が分解されて甘みが増して美味しくなるので一石二鳥というわけです。

発芽酵素玄米の材料

玄米4合をさっと水洗いして、750㏄の水を入れてつけておきます。
夏場なら24時間、冬なら3日ほどで発芽は完了です。
米ぬかのにおいがして、泡立っているのが発酵の印です。
炊飯すれば、米ぬかのにおいはほとんど消えてしまいますが、このにおいが苦手なかたは炊飯時に新しい水750㏄に変えてください。
水に溶けたミネラル分を捨ててしまうことになるのでちょっともったいないですが、においは全く消えます。

3日経った玄米は水を含んで大粒になっているのと、

良く粒を見るとプクッと発芽しているのが分かります。

発芽玄米は発芽するときに作用する酵素の働きで、糖質が分解されて甘みがぐんと増え、たんぱく質が分解されて旨み成分である「アミノ酸」も増えています。
噛むほどにより味わい深いお米になるのが特長です。

発芽玄米は発芽することにより、外皮が柔らかくなって、モチモチとしたおいしい食感が生まれます。

小豆40g

もち麦(又は押し麦)を大さじ2杯。

塩小さじ1です。

今回はこの材料を揃えて炊き上げる前までです。
次回は炊き上げて食べ終わるまでを書きます。お楽しみに。 (^○^)/~